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番組紹介

テレビ朝日開局55周年記念
山田太一ドラマスペシャル
『時は立ちどまらない』2014年2月22日(土) 午後9時00分〜11時06分放送

超豪華キャストがズラリ集結!!
あの日から、3年…。
“東日本大震災”をテーマに、山田太一が贈る、家族の崩壊と再生の物語。

テレビ朝日では開局55周年記念として2014年2月、山田太一氏オリジナル脚本によるドラマスペシャル『時は立ちどまらない』を放送する。 2011年3月の東日本大震災から3年…。日本を代表する脚本家・山田太一氏が、その未曾有の大災害を背景に、家族の崩壊と再生を描いた作品。 中井貴一、樋口可南子、柳葉敏郎ら超豪華キャストが織り成す、珠玉のホームドラマだ…!

■あの日から3年…稀代の脚本家・山田太一が大震災と家族の姿を描く!

2004年、テレビ朝日開局45周年記念ドラマスペシャルとして放送した、山田太一作『それからの日々』(松本幸四郎主演)は、20.3%という高視聴率を記録。定年を前にした男の家庭が再生する過程を描き、放送文化基金賞などを授賞、高い評価を得た。またテレビ朝日では2005年には『終りに見た街』(中井貴一主演)、2007年には『まだそんなに老けてはいない』(中村雅俊主演)を放送、それぞれ好評を獲得してきた。
そして…2014年春に開局55周年記念としてお届けする『時は立ちどまらない』は、東日本大震災を背景に、2つの家族の崩壊と再生を静かに描く感動作だ。

■励ますだけではない、希望の光をお届けする感動のホームドラマ!! 

描かれるのは、東北のとある海沿いの街に住む2つの家族、西郷家と浜口家――。
西郷家のひとり娘と浜口家の長男が結婚することになり、ふたつの家族は初めての顔合わせをする。ところがその5日後、東日本大震災が発生。地震、そして津波が街を襲い、2つの平凡な家族の運命を変えてしまう…。
大震災がなければ、結ばれて親戚になるはずだった、“親戚寸前”の2つの家族。だが被災し、祖母、母、長男と3人もの家族と財産も家も失った浜口家と、何ひとつ傷つくことなく、家族も家もすべて無事だった西郷家…。そのとき、両家の面々に改めて複雑な想いが生まれる…。 山田氏はそれぞれの感情の移ろいを細やかな視点で、ときにやさしく、ときに激しく、ときにユーモラスに描写。ただ励ますだけのドラマではない、被災した人々の心に寄り添い、希望の灯を届けるホームドラマをめざしている。

超豪華!! 名優たちが勢揃い! あたたかく、やさしく…“家族”を熱演!!

この作品には、『終りに見た街』(2005年)以来の山田作品への出演となる中井貴一をはじめ、樋口可南子、柳葉敏郎、吉行和子、橋爪功、倍賞美津子、岸本加世子ら名だたる俳優たちがズラリと顔を揃えている。中井と樋口は初めての夫婦役だが、東北弁で息の合ったやり取りを披露! 味わい深い演技を見せるベテラン勢に支えられ、黒木メイサ、神木隆之介ら若手も果敢に山田作品に挑んだ。
総勢10名が勢揃いした両家の顔合わせのシーンでは、数十分に及ぶ“長回し”(※カットで切らずに長い間カメラを回し続ける撮影手法)での撮影も行われ、確かな演技力を持つ名優たちならではの実力を見せつけた。

【主な登場人物】
<西郷家>
  • 西郷良介(さいごう・りょうすけ)…中井貴一(なかい・きいち)

    地元の信用金庫の支店長。美しい妻、自慢の娘、やさしい母に囲まれ、幸せに暮らしてきた。自宅も職場も高台にあり、大震災の被害をまぬがれた。実は浜口克己とは、中学の同級生。震災後、浜口家を励まそうと面倒をみるが、何か胸に秘めたものが…!?

  • 西郷麻子(さいごう・あさこ)…樋口可南子(ひぐち・かなこ)

    良介の妻。専業主婦。震災後、浜口家を心配し、「何もしないではいられない」と世話をやこうとする。気になることはとことん突き止めないと気がすまない性格でもある。

  • 西郷千晶(さいごう・ちあき)…黒木メイサ(くろき・めいさ)

    良介の娘。大学卒業後、市役所に勤務。将来は市会議員となり、ゆくゆくは国政に出るという目標を抱いており、それを浜口家の長男・修一との結婚の条件に掲げていた。だが、震災で婚約者を亡くして…。

  • 西郷奈美(さいごう・なみ)…吉行和子(よしゆき・かずこ)

    良介の母。やさしい性格で、両家の関係が気まずくなったとき、率先して浜口家を訪ねる。

<浜口家>
  • 浜口克己(はまぐち・かつみ)…柳葉敏郎(やなぎば・としろう)

    地元漁師。無口だが、実直で家族思い。長男として漁師を継いだものの、実は海に夢を抱くことができないでいた。震災で妻、母、跡取りの長男を亡くし、自宅も船も失ったが、悲しみを内に秘めて日々を送る。

  • 浜口吉也(はまぐち・きちや)…橋爪 功(はしづめ・いさお)

    克己の父。漁師。震災後、人生で初めて他人の世話になることに。内心、孫たちの結婚に反対していた。だが震災後、婚約者を失った千晶の気持ちを真っ先に思いやり、ある行動を…。

  • 浜口正代(はまぐち・まさよ)…岸本加世子(きしもと・かよこ)

    克己の妻。面倒見のよい性格で、漁師の妻として漁場を仕切っていた。千晶の結婚の条件を聞いて面白がって応援を約束する、肝っ玉のすわった女性。大震災の津波で他界。

  • 浜口いく(はまぐち・いく)…倍賞美津子(ばいしょう・みつこ)

    克己の母。昔気質な女性で、漁師の妻は家を守るべきだと主張し、千晶と修一の結婚に反対だった。大震災の津波により他界。

  • 浜口修一(はまぐち・しゅういち)…渡辺 大(わたなべ・だい)

    克己の長男。父の跡を継ぎ、漁師になる。千晶と婚約後、津波により死亡。

  • 浜口光彦(はまぐち・みつひこ)…神木隆之介(かみき・りゅうのすけ)

    克己の次男。高校生。震災後、兄の婚約者だった千晶に好意を抱く。

キャスト

中井貴一
柳葉敏郎
樋口可南子
黒木メイサ
神木隆之介
岸本加世子
倍賞美津子
渡辺大
吉行和子
橋爪功

【中井貴一コメント】

「21歳のときから山田先生の作品に出演させていただき、最初はただがむしゃらに芝居をしていたのですが、経験を積めば積むほど、山田先生の本は難しいなとしみじみと感じるようになってきました。年を経て山田作品に携わるたびに、背筋がピンと伸びる思いです。
今回は東日本大震災がひとつのテーマとして流れていますが、山田先生はほかの方とはまったく違った視点から、震災を描いています。震災という大変な出来事が起きても、人生はずっと続いているのだ、と。そして、震災に遭われた方の中にも、“立場の違い”、“背負うものの違い”がある、と…。この作品は悲しみを映像化するのではなく、震災の後、必死に生きる家族を表現しています。震災のドラマではありますが、真の“人間ドラマ”だと感じています。“流す涙の違い”というものを、皆さんに感じていただけたら幸せです。皆で一生懸命頑張って撮影しましたので、ぜひご覧ください!」

【樋口可南子コメント】

「とにかく久々に、新人の頃のように大緊張しました。山田さんの作品は、きれいごとではすまない本音の台詞が時々現れ、演じていてもドキドキする瞬間があります。でも、どこか、こんな事言えるって気持ちいいという感覚もあるのも事実。ちょっと相手との関係に踏み込んだ快感と痛みがあります。
夫役の中井貴一さんは、何を質問してもすぐにキチンと答えてくださって、すご〜く頼りがいのある方。で、冗談もかなり連発されるので現場が楽しかったです。
難しかったけど、意外なニュアンスが出てくる東北弁。とても好きでしたが、熱が入り過ぎ監督から訛り過ぎとの注意を受け反省しております。
大震災という背景はありますが、山田さんならではの、『家族のドラマ』。たくさんの方に見ていただきたいです。」

【柳葉敏郎コメント】

「先生の作品は、出来上がったときの“妙”というか、完成したとき“こんなふうになるのか!”とマジックのように驚かされるものがあり、役者として毎回、挑戦してよかったと思わせてくださいます。今回もそれに身をゆだね、“まな板の上の鯉”の思いで演じました。
このドラマの中のテーマのひとつになっているのが、抱擁、“ハグ”です。人間が素直にハグし合えるというのは、どういうことなのか…。確かに大震災というテーマはありますが、普段、皆さんが生活の中で感じることが、このドラマにはたくさん秘められていると思います。
皆さんに、東北弁のやわらかさ、奥深さを感じていただけたらうれしいですね。同じ東北の人間として、今回はちょっと胸を張ってセリフをしゃべりました!」

【スタッフ】
(作)山田太一
(音楽)沢田 完
(監督)堀川とんこう
(チーフプロデューサー)五十嵐文郎(テレビ朝日)
(プロデューサー)内山聖子(テレビ朝日)
飯田 爽(テレビ朝日)
内堀雄三(ユニオン映画)
元信克則(ユニオン映画)
(制作協力)ユニオン映画
(制作)テレビ朝日
【あらすじ】

東北の海沿いの街で生まれ育った西郷良介(中井貴一)は地元の信用金庫の支店長となり、妻の麻子(樋口可南子)、母・奈美(吉行和子)、市役所に勤務するひとり娘・千晶(黒木メイサ)と共に、海を見下ろす小高い丘にささやかな家を建て、平凡な生活を送っていた。
ある休日、良介たちは千晶の恋人・浜口修一(渡辺大)の自宅に、初めての両家顔合わせに向かった。浜口家は代々漁師で、修一の父・克己(柳葉敏郎)、母・正代(岸本加世子)、祖父・吉也(橋爪功)、祖母・いく(倍賞美津子)、弟の光彦(神木隆之介)の6人家族…。千晶は将来、政界で活躍する夢を抱いており、良介と麻子は娘が漁師の家に嫁ぐことに複雑な想いを抱いていたが、それはまた浜口家の面々も同じだった。だが、2人の結婚への意思は固く、両家はそれぞれ子どもたちの結婚を認めることに。そして、この宴席で、良介と克己は互いに、中学の同級生だったことに気づく…。
しかし、それから5日後の2011年3月11日、東日本を襲った地震と津波が、2つの家族の運命を大きく変えてしまう。浜口家は、正代、いく、修一が津波に襲われ、死亡。自宅も船も失った。一方の西郷家は高台にあったため被害をまぬがれ、全員無事だった。
市役所勤めの千晶は、婚約者を失った悲しみを感じる隙もないほど仕事に追われる。良介や麻子は浜口家の力になりたいと考え、うちに泊まってくれと申し出る。だが、西郷家を訪れた克己、吉也、光彦は何を思ったか、その晩、大暴れして…!?

<参考データ>
※山田太一作品のテレビ朝日での放送は『まだそんなに老けてはいない』(2007年/中村雅俊主演)以来7年ぶり。
 中井貴一、柳葉敏郎の山田作品出演は『終りに見た街』(2005年/テレビ朝日)以来9年ぶり。
 樋口可南子は『本当と嘘とテキーラ』(2008年/テレビ東京)以来6年ぶり